股関節の痛みについて

2022/03/11

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)

当院は地域のジュニアサッカーチームとの連携があるので急性の症状(ケガ、外傷)を診る機会が多いです。その中でもここ3ヶ月で4名、この症状の患者様を診る事があったので同じような悩みのある方の為になればと思いブログのテーマにします。

症状

歩行時やランニング、起き上がり、ボールを蹴る動作、ヒョコヒョコと歩く、など

腹部に力を入れたときに鼠径部やその周辺に痛みが生じます。

原因と病態

他の競技と比べサッカー選手に多く見られ、他には中年女性にも。

一度なると治りにくいのが特徴です。

体幹から股関節周辺の筋や関節の柔軟性の低下による拘縮、成長過程での骨と筋力のアンバランス、体幹と下肢の動きが連動することが出来ず不自然な使い方によって、これらの機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が慢性化していきます。
何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。

また、片足で立ってキックを多くするシュートの動作そのものが発症の誘因になります。

当院での施術

急性期の痛みのキツい時期にはハイボルテージ治療。(高電圧電気刺激療法)

可動性、体幹と下肢の協調性の問題を評価し、柔軟性を改善するストレッチやリハビリを行います。その後マイクロカレント療法、マッサージ、協調運動訓練などが基本です。

予防

  • ・けがのあと、そのまま無理にプレーを続けない。
  • ・股関節周辺のストレッチ。
  • ・体幹から下肢を効果的に連動させる協調運動、ストレッチを取り入れる。
  • ・オフ明けは注意。

股関節痛の悩みがある方は当院にご相談ください。