腸脛靭帯炎(ランナー膝)
腸脛靭帯炎とは?
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝の外側に痛みが出るスポーツ障害で、ランナー膝とも呼ばれます。
太ももの外側には、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という強い繊維組織があります。この腸脛靭帯は骨盤から膝の外側まで伸びており、ランニングや歩行時に膝を安定させる役割を持っています。
しかし、ランニングやジャンプなどの動作を繰り返すと、腸脛靭帯が大腿骨外顆(だいたいこつがいか)と擦れ続けることで炎症が起こり、膝の外側に痛みが発生します。
特にランニング、マラソン、サッカー、バスケットボール、登山など、膝を曲げ伸ばしする運動を繰り返すスポーツで多く見られる障害です。
腸脛靭帯炎の主な症状
腸脛靭帯炎では次のような症状が見られます。
・膝の外側の痛み。
・ランニング中や運動中の膝の外側の痛み。
・走り始めは大丈夫だが途中から痛くなる。
・坂道や階段で膝外側が痛む。
・膝を曲げ伸ばしすると外側が痛む。
・押すと膝外側に圧痛がある。
初期の段階では、運動時のみ痛みが出ることが多いですが、悪化すると歩行や階段でも痛みが出るようになります。
腸脛靭帯炎になりやすい人
腸脛靭帯炎は以下のような方に多く見られます。
・ランニングをしている方
・急に運動量が増えた方
・長距離ランナー
・下り坂の多いコースを走る方
・O脚の方
・股関節の筋肉の重名bb背うが硬い方
・お尻の筋肉(中殿筋)が弱い方
また、身体のバランスの乱れやフォームの崩れがあると、腸脛靭帯に負担が集中しやすくなります。
腸脛靭帯炎の原因
腸脛靭帯炎は主に**膝の使いすぎ(オーバーユース)**によって起こります。
主な原因としては
・ランニング距離の急激な増加
・股関節の柔軟性低下
・お尻の筋肉の弱さ
・O脚などの脚のアライメント異常
・硬い路面でのランニング
・クッション性の低いシューズ
・ランニングフォームの問題
などが関係しています。
腸脛靭帯は膝を約30度付近で曲げ伸ばしする際に大腿骨と接触しやすく、その摩擦が繰り返されることで炎症が起こります。
腸脛靭帯炎の検査
整骨院では以下のような評価を行います。
徒手検査グラスピングテスト(Grasping Test)
膝外側を押さえながら膝を曲げ伸ばしし、痛みの再現を確認します。
これらを総合的に評価して、腸脛靭帯炎の可能性を判断します。
腸脛靭帯炎の治療
当院では、痛みの原因を評価しながら段階的に治療を行います。
①炎症期(痛みが強い時期)
・運動量の調整
・アイシング
・電気治療
・ハイボルテージ療法
・筋緊張の緩和
※炎症を抑えることを最優先に行います。
②回復期(痛みが落ち着いてきた時期)
・大腿外側の筋肉調整
・股関節の可動域改善
・骨盤バランス調整
・筋膜リリース
※腸脛靭帯に負担がかかる原因を改善します。
③再発予防期
・股関節周囲筋トレーニング
・中殿筋トレーニング
・ストレッチ指導
・ランニングフォーム指導
※腸脛靭帯炎は再発しやすいスポーツ障害のため、予防が重要です。
腸脛靭帯炎は早めの治療が大切です
腸脛靭帯炎は放置すると
・慢性的な膝外側痛
・長期間の運動制限
・ランニング復帰の遅れ
につながることがあります。
「膝の外側が痛い」「走ると膝が痛くなる」などの症状がある場合は、早めの施術をおすすめします。



