グロインペイン症候群(Groin Pain Syndrome)は、主に股関節周辺、特に鼠径部(股の付け根)に痛みを引き起こす状態を指します。この症候群は、スポーツ選手や運動を多く行う人々に多く見られますが、一般的な痛みの原因にはいくつかの異なる要素が関与しています。
主な原因
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筋肉や腱の損傷: 特に股関節を動かす筋肉(内転筋や腹筋)やそれらの腱に負担がかかり、炎症や損傷を引き起こすことがあります。
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ヘルニア: 鼠径部にヘルニアが発生すると、そこに痛みを感じることがあります。
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股関節の関節唇損傷: 股関節の関節唇(軟骨部分)に損傷があると、股関節の動きに問題を引き起こし、痛みを感じることがあります。
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股関節炎: 股関節の炎症によって痛みが生じることもあります。
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筋肉のバランスの崩れ: 過度のストレッチや使いすぎ、あるいは筋肉のバランスの乱れも原因となり得ます。
症状
①股関節や鼠径部の鋭い痛み、鈍痛
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②動作中や運動後に痛みが悪化
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③股関節を動かすときに違和感や痛みが出る
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④長時間座っていると痛みが強くなることもある
診断と治療
診断は、患者の症状や運動歴を元に、医師が視診や触診、そして必要に応じて画像診断(X線やMRI)を行います。
治療法としては以下が考えられます。
当院では、グロインペインの場合の徒手検査法を用います。
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保存的治療: 休息、アイシング、物理療法、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)などで痛みを和らげます。
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リハビリテーション: 筋力強化や柔軟性向上を目指すリハビリテーションが有効です。
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手術: 保存的治療が効果がない場合や、解剖学的な問題がある場合、手術が考慮されることもあります。
当院では軽症の場合、スポーツ活動を極力中断することなく継続的にプレーができるようにサポートしています!
当院でのグロインペイン症候群に対する施術
症状が出て初期の場合

- 痛みに対して<ハイボルテージ治療>
- 炎症症状に対して<マイクロカレント療法>
- 炎症症状に対して<アイシング>
痛みが少し落ち着いてきたら

- スポーツに応じた負荷のかかる筋肉の強化
- 固まった関節を動かす
- 原因の精査→原因に対する治療(筋肉の柔軟性の低下など)