関節内遊離体

関節内遊離体でお悩みの方へ

関節内遊離体とは、骨や軟骨などの小さな組織片が関節内を移動している状態です。一般に「関節ねずみ」と呼ばれることもあり、膝や肘に多くみられます。

遊離体が関節の隙間に挟まると、突然関節が動かなくなる「ロッキング」や、引っかかり、強い痛みを起こすことがあります。整骨院の施術で遊離体そのものを取り除いたり、元の位置へ固定したりすることはできないため、画像検査による正確な診断が必要です。

 

こんなお悩みはありませんか?

☑膝や肘が急に動かなくなる

  • ☑関節を曲げ伸ばしすると引っかかる

  • ☑動かした瞬間に鋭い痛みが走る

  • ☑関節の中で何かが動くように感じる

  • ☑「ゴリッ」「コリッ」という音や感覚がある

  • ☑一度動かなくなっても、しばらくすると動く

  • ☑関節が腫れたり、水がたまったりする

  • ☑スポーツ後に関節痛を繰り返す

  • ☑過去に骨折や関節のけがをしたことがある

  • ☑病院で「関節ねずみがある」と言われた

  • ☑成長期で膝や肘の痛みが続いている

関節の引っかかりは、半月板損傷や靱帯損傷などでも起こります。症状だけで関節内遊離体と判断することはできません。

 

症状の原因

離断性骨軟骨炎

成長期のスポーツ選手にみられることがあり、繰り返される負担などによって、関節軟骨とその下の骨が分離します。進行して骨軟骨片が関節内へ遊離すると、引っかかりやロッキングを起こすことがあります。

膝の離断性骨軟骨炎では、初期は運動後の鈍痛や違和感程度ですが、骨軟骨片が遊離すると症状が強くなります。

変形性関節症

膝や肘の変形性関節症が進行すると、骨棘や軟骨の一部が欠け、関節内遊離体になることがあります。肘では、野球などのスポーツ、重労働、過去の骨折などが関係する場合があります。

骨折・外傷

関節内骨折や脱臼などによって、骨片や軟骨片が関節内に残ることがあります。外傷後からロッキングや引っかかりがある場合は、早めの画像検査が必要です。

滑膜性骨軟骨腫症

関節を覆う滑膜に軟骨性の結節が複数形成され、それらが関節内へ遊離する病気です。痛み、腫れ、可動域制限、ロッキングなどを起こす場合があります。

 

放置するとどうなるか?

小さな遊離体があっても症状がなく、経過観察になる場合があります。しかし、ロッキングや腫れを繰り返している場合は、遊離体が関節軟骨を傷つけたり、関節の動きを制限したりする可能性があります。

痛みをかばう状態が続くと、関節周囲の筋力が低下し、スポーツや日常生活に支障が出ることもあります。原因となる離断性骨軟骨炎や変形性関節症が進行する可能性もあるため、症状を繰り返す場合は放置しないことが大切です。

 

当院の施術方法

1.受傷状況と症状の確認

いつから症状があるのか、外傷歴やスポーツ歴、ロッキングの有無などを確認します。痛み、腫れ、可動域、歩行状態、関節周囲の筋力も評価します。

ロッキングしている関節を強く曲げ伸ばししたり、無理に「はめ直す」操作を行ったりすることはありません。

2.運動器エコーによる観察

必要に応じて運動器エコーを使用し、関節水腫、滑膜、腱、靱帯などを観察します。遊離体の位置や成分によっては確認できる場合もありますが、エコーだけで遊離体の有無や原因を確定することはできません。

疑われる場合は整形外科をご紹介し、レントゲン、CT、MRIなどの検査を受けていただきます。軟骨成分が多い遊離体は、レントゲンで分かりにくい場合もあります。

3.医療機関との連携

遊離体によるロッキングや日常生活への支障が強い場合は、関節鏡による摘出術などが検討されます。日本整形外科学会でも、肘関節内の遊離体によって生活に支障がある場合、関節鏡などによる摘出術が選択肢になると説明されています。日本整形外科学会「変形性肘関節症」

4.周辺組織への施術

医師から保存療法の指示がある場合や、遊離体による緊急性がない場合は、関節周囲の筋緊張や負担に対して手技、鍼灸、ハイボルテージ、超音波などをご提案します。

これらは痛みや筋緊張を軽減するためのものであり、遊離体を消失させる施術ではありません。

5.運動・スポーツ復帰サポート

医師の方針に沿って、関節可動域、筋力、バランス、スポーツ動作などを段階的に回復させます。手術後の場合も、医師から許可された範囲で復帰をサポートします。

 

よくある質問

Q.関節内遊離体は自然に消えますか?

一度形成された骨や軟骨の遊離体が、施術によって溶けてなくなるわけではありません。ただし、遊離体の大きさや位置によっては症状がなく、経過観察になる場合があります。

Q.整骨院の施術で元の位置へ戻せますか?

戻すことはできません。無理に関節を動かすと、軟骨などを傷つける可能性があります。ロッキングや引っかかりがある場合は、画像検査を優先します。

Q.必ず手術が必要ですか?

必ずしも必要ではありません。症状がない場合や生活への影響が少ない場合は、経過観察となることがあります。ロッキングを繰り返す、痛みが強い、関節への損傷が懸念される場合は、摘出術が検討されます。

Q.運動を続けても大丈夫ですか?

ロッキング、腫れ、強い痛みがある状態での運動は中止してください。原因と遊離体の状態を確認し、医師の許可を得てから段階的に再開します。