胸椎・腰椎圧迫骨折

胸椎・腰椎骨折(脊椎椎体骨折・圧迫骨折)

胸椎・腰椎骨折とは、背骨を構成する胸椎または腰椎が、転倒や交通事故などの外力によって損傷した状態です。高齢者や骨粗鬆症のある方では、尻もちや転倒だけでなく、重い物を持つ、身体をひねる、くしゃみをするといった比較的小さな負担で「脊椎圧迫骨折」を起こすことがあります。

骨折が疑われる場合は、整骨院で施術を行う前に、整形外科でレントゲンやMRIなどの検査を受ける必要があります。

 

こんなお悩みはありませんか?

  • ☑転倒や尻もちをついてから背中・腰が強く痛む

  • ☑起き上がるときや寝返りで鋭い痛みが出る

  • ☑腰を曲げると痛みが強くなる

  • ☑立ち上がりや歩き始めがつらい

  • ☑背中や腰の一部分を押すと強く痛む

  • ☑交通事故や高所からの転落後に背中が痛い

  • ☑重い物を持ち上げた際に突然腰が痛くなった

  • ☑背中が以前より丸くなってきた

  • ☑安静にしていても強い痛みが続く

  • ☑足のしびれや力の入りにくさを伴っている

特に、強い外傷後の痛みや足の麻痺、排尿・排便の異常がある場合は、速やかな医療機関の受診が必要です。

 

症状の原因

胸椎・腰椎骨折には、転倒、尻もち、交通事故、スポーツ中の衝突、高所からの転落など、強い外力によって起こる骨折があります。骨が大きく潰れる圧迫骨折や、骨片が後方へ飛び出す破裂骨折などがあり、不安定性の強い骨折では神経を圧迫する危険があります。

一方、高齢者や骨粗鬆症のある方では骨の強度が低下しているため、小さな外力でも椎体が押し潰されるように骨折することがあります。明確なきっかけがなく、「いつの間にか骨折」と呼ばれる状態で発見されることもあります。

また、まれに悪性腫瘍の骨転移や感染症などによって骨が弱くなり、病的骨折を起こす場合があります。単なる腰痛との区別が難しいこともあるため、外傷の有無だけで骨折を否定することはできません。

 

放置するとどうなるか?

 

骨折した状態で無理に動いたり、マッサージや矯正を受けたりすると、椎体の潰れや骨折部の不安定性が強くなる可能性があります。背骨の変形が進むと、背中が丸くなる、慢性的な背部痛・腰痛が残る、立位や歩行が難しくなるなど、生活機能が低下することがあります。

また、骨片や変形した椎体が脊髄・神経を圧迫すると、足の痺れ、筋力低下、歩行障害、排尿・排便障害などを起こす場合があります。高度な圧迫や不安定性がある骨折では、手術が必要になることもあります。

 

当院の施術方法

胸椎・腰椎骨折が疑われる場合、当院では骨折部に対するマッサージや骨格矯正を行いません。受傷状況、痛みの場所と強さ、起き上がりや歩行の状態、足の痺れ・筋力低下などを確認し、まず整形外科での診察と画像検査をご案内します。

医療機関ではレントゲン、CT、MRIなどにより、骨折の位置や程度、骨折部の安定性、神経圧迫の有無を評価します。治療は骨折の状態に応じて、コルセットなどによる固定、薬物療法、骨粗鬆症治療、リハビリテーション、手術などが選択されます。

 

医師から整骨院での施術や運動を行う許可が得られた回復期には、指示された安静度や禁忌動作を守りながら、身体機能の回復をサポートします。骨折部へ強い刺激を加えず、周囲の筋緊張や関節の動きを評価し、歩行能力や下肢筋力の低下を防ぐための運動を段階的に行います。

また、日常生活での起き上がり方、前かがみやひねり動作への注意、転倒予防などもお伝えします。骨粗鬆症が疑われる方には、再骨折を防ぐために医療機関で骨密度検査や治療を受けていただくようご案内します。

 

よくある質問

Q.尻もちをついただけでも骨折しますか?

骨粗鬆症などで骨が弱くなっている場合は、軽い尻もちでも胸椎・腰椎の圧迫骨折が起こることがあります。痛みが強い、起き上がれない、数日たっても改善しない場合は、早めに整形外科を受診してください。

Q.骨折とぎっくり腰はどう見分けますか?

症状だけで完全に見分けることはできません。転倒後の痛み、背骨を押したときの強い痛み、寝返りや起き上がりでの激痛、骨粗鬆症の既往などがある場合は骨折を疑います。確定には医師の診察と画像検査が必要です。

Q.整骨院で骨折の施術を受けられますか?

応急処置を除き、骨折に対する継続的な施術には原則として医師の同意が必要です。まず医療機関で骨折の状態と治療方針を確認し、医師の管理下で回復期の施術や運動指導を行います。

Q.マッサージや骨盤矯正を受けても大丈夫ですか?

骨折が治癒していない時期に、骨折部へマッサージや強い矯正を行うことは危険です。骨折部の安定性や修復状態を医師に確認し、許可が得られるまでは受けないでください。

Q.コルセットはずっと着けていたほうがよいですか?

コルセットの種類や装着期間は、骨折の位置や程度によって異なります。自己判断で外したり、必要以上に長期間使用したりせず、処方した医師の指示に従ってください。

Q.すぐに救急受診が必要な症状はありますか?

強い外力を受けた後に動けない、足に力が入らない、しびれが広がる、歩けない、尿が出にくい・漏れる、便を我慢できない、会陰部の感覚が鈍いなどの症状がある場合は、脊髄や神経の損傷が疑われます。身体を無理に動かさず、救急車を要請してください。