頚部の機能と解剖
頚部は多くの骨や筋肉で構成されています。
頸椎と呼ばれる骨同士で
頭蓋骨、頸椎(第1~7)、僧帽筋や肩甲挙筋、頭板状筋や斜角筋など数多くの筋肉が存在します。
その中でも寝違いを起こしやすいのは”肩甲挙筋”という筋肉です。
首の骨から肩甲骨にくっついている筋肉です。
寝違いとは
寝違いとは、病名ではなく正しくは「急性疼痛性頚部拘縮」と言われます。
- 寝起きに首が痛くて動かせない
- 首を動かすことはできるがキツイ痛みが走る
- 症状の重症度によっては腕や首に痺れが出ることも
- レントゲン検査やMRI検査でははっきりした異常がない
寝違いはクセにもなりやすく再発予防のためにも適切な治療が大切になります!
特に発症初期に適切な治療をしなかったり、痛みがあるが無理に動いていたり、
痛みがでないようにかばう動作を⻑く続けていると寝違いを繰り返し発症する原因となります。
寝違いになりやすい時期
寝違いは寒い時期になると思われる方もいると思いますが
季節の変わり目と言われる春や秋ごろに多く発症されるケースが多いです。
その理由は“気温の寒暖差”です!
- 1日の中での気温差
朝晩と昼間の気温差 - 日による気温差
今日は暖かいが明日は寒い・・ - 室内と屋外の気温差
これらが理由で寝違いを発症するリスクが高くなります。
その理由の大きな要因の1つが“自律神経の乱れ”です!
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなります。
交感神経は筋肉などを緊張させる働きがあり
副交感神経は筋肉をゆるめリラックスさせる働きがあります。
からだにストレスがかかると交感神経が優位となり筋肉が常に緊張状態となります。
からだにとって”気温差”が大きなストレスとなり交感神経が優位になることで
寝違いを発症させる大きな理由となっています。
また、冬になると身体の冷えから筋肉を収縮させ熱を作ろうとします。
そのため、無意識に首や肩の筋肉に力が入りやすくなり筋肉の負担が大きくなります。
など日常生活での何気ない動作の際に発症することもあります!
寝違いの症状
寝違い症状としては、主に患部に痛みがあり可動域制限が見られます。
無理に首を動かすと首や肩周りに痛みや痺れを発することがあります。
あまりにも痛みが強い場合には首を少しでも動かすことが困難になります。
特に初期には炎症がきつく、熱感を持つことが多いです。」
寝違いになりやすい原因
- 睡眠時の不自然な姿勢
- 首や肩の疲労の蓄積
- 首周りの冷え
- 運動不足による筋肉の柔軟性の低下
- 長時間のデスクワーク
- 自律神経の乱れ
- 体のケア不足
などがあります!
寝違いになった時の注意点
症状が出て初期の場合
- 入浴などで⻑時間温めることはNGです!炎症を抑えるためアイシングをしましょう!
- テーピングなどで患部の負担を軽減しましょう!
- 痛みを耐えながら無理に動くことは避けましょう!
痛みが少し落ち着いてきたら
- 少しずつ筋肉や関節を動かしていきましょう!
- 痛みをかばう動きを少しずつ無くしていきましょう!
- 今までの動きに戻していきますが、少しずつ戻していきましょう!
(身体を無理に動かすと再度ぎっくり腰になってしまう可能性が高いです!)
いずれのタイミングでも、寝違いになった場合は
【頸椎椎間板ヘルニア】などの神経症状が隠れている場合がありますので
専門家に一度診て頂くことをおすすめします!
痛みが引いてきたら再発予防のための身体のケアをしていきましょう!
当院での寝違いに対する施術
症状が出て初期の場合
- 痛みに対して<ハイボルテージ治療>
- 炎症症状に対して<マイクロカレント療法>
- 炎症症状に対して<アイシング>
痛みが少し落ち着いてきたら
- 筋肉に対するマッサージ
- 固まった関節を動かす
- 原因の精査→原因に対する治療(神経症状の有無の検査)
(骨格の歪みを矯正・インナーマッスルの強化など)