ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは、病名ではなく正しくは「急性腰痛症」と言われます。
- 突如発生した腰痛。【軽度〜重度まで】
- 明らかなしびれなどの神経症状があまり見られない。
- 立ち上がりや起き上がりなどの動き始めなどで特に痛みが強く動作が困難。
- レントゲン検査やMRI検査でははっきりした異常がない。
ぎっくり腰は繰り返し発症しやすく再発予防のためにも適切な治療が大切になります!
特に発症初期に適切な治療をしなかったり、痛みがあるが無理に動いていたり、
痛みがでないようにかばう動作を⻑く続けていると、ぎっくり腰を繰り返し発症する原因となります。
ぎっくり腰になりやすい時期
ぎっくり腰は寒い時期になると思われる方もいると思いますが、
季節の変わり目と言われる春や秋ごろに多く発症されるケースが多いです。
その理由は“気温の寒暖差”です!
- 1日の中での気温差
朝晩と昼間の気温差 - 日による気温差
今日は暖かいが明日は寒い・・ - 室内と屋外の気温差
これらの時期にぎっくり腰を発症するリスクが高くなります。
その理由の大きな要因の1つが“自律神経の乱れ”です!
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなります。
交感神経は筋肉などを緊張させる働きがあり
副交感神経は筋肉をゆるめリラックスさせる働きがあります。
からだにストレスがかかると交感神経が優位となり筋肉が常に緊張状態となります。
からだにとって”気温差”が大きなストレスとなり交感神経が優位になることで
ぎっくり腰を発症させる大きな理由となっています。
ぎっくり腰を引き起こしやすい動作
ぎっくり腰は重いものを持ち上げて際だけでなく、日常生活のちょっとした動作をきっかけに突然起こることの方が多いです。
- 朝起きて顔を洗おうとかがんだ
- 重いものを持ち上げようとした
- 上のものを取ろうと背伸びをするように手を上にあげた
- くしゃみをした
- 座っていて物を取ろうと体を捻ったり、屈んだ
- ⻑時間座っていて立ち上がる
など日常生活での何気ない動作の際に発症することもあります!
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状としては、とにかく痛みが強いことです。
少しでも身体を動かそうとすると腰を中心に激しい痛みがあるため、しばらく動けなくな ることが多いです。
あまりにも痛みが強い場合には、そのまま動けなくなってしまって救急車で病院へ搬送されることもあります。
また、特に初期にはスムーズに歩けなかったり、横向きに寝るだけも痛みが強くなったりすることがあります。
しびれなどの神経症状がみられる場合もありますが、多くの場合は腰やお尻の痛みが主な症状になります。
ぎっくり腰になりやすい原因
- 猫背や腰が反っていて姿勢が悪い(骨格の歪み)
- 股関節、足関節などの柔軟性低下(筋肉・関節の柔軟性)
- 胸椎(背骨)の可動域低下
- 体幹筋力の低下(インナーマッスルの低下)
- 股関節の筋力低下
- 肥満
- ⻑時間同じ姿勢をとることが多い
- 体のケア不足
などがあります!
ぎっくり腰になった時の注意点
症状が出て初期の場合
- 入浴などで⻑時間温めることはNGです!炎症を抑えるためアイシングをしましょう!
- サポーターやテーピングなどで患部の負担を軽減しましょう!
- 痛みを耐えながら無理に動くことは避けましょう!
痛みが少し落ち着いてきたら
- 少しずつ筋肉や関節を動かしていきましょう!
- 痛みをかばう動きを少しずつ無くしていきましょう!
- 今までの動きに戻していきますが、少しずつ戻していきましょう!
(身体を無理に動かすと再度ぎっくり腰になってしまう可能性が高いです!)
いずれのタイミングでも、ぎっくり腰になった場合は
【腰部脊柱管狭窄症】や【腰椎椎間板ヘルニア】などの症状が隠れている場合がありますので
専門家に一度診て頂くことをおすすめします!
痛みが引いてきたら再発予防のための身体のケアをしていきましょう!
当院でのぎっくり腰に対する施術
症状が出て初期の場合

- 痛みに対して<ハイボルテージ治療>
- 炎症症状に対して<マイクロカレント療法>
- 炎症症状に対して<アイシング>
痛みが少し落ち着いてきたら

- 筋肉に対するマッサージ
- 固まった関節を動かす
- 原因の精査→原因に対する治療(神経症状の有無の検査)
(骨格の歪みを矯正・インナーマッスルの強化など)