足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは?

足裏のかかとから指の付け根にかけて伸びている強い腱状の組織を「足底腱膜」といい、衝撃を吸収し、足のアーチ(土踏まず)を支える重要な役割を担っています。
症状
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・朝の一歩目で足裏がズキッと痛む -
・立ち仕事でだんだん痛みが強くなる
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・踵を押すと痛い
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・歩きはじめや運動開始時に痛い
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・長時間歩くと足裏が張ってくる
主な原因
・繰り返しの負荷: 長時間の立ち仕事、ランニングやジャンプの多いスポーツ- ・足の形の変化: 扁平足やハイアーチなど、足のアーチ構造の問題
- ・合わない靴: クッション性の低い靴や、サイズが合わない靴の使用
- ・柔軟性の低下: ふくらはぎや足首周りの筋肉・腱が硬くなっている
- ・急激な運動量の増加:負荷が急激に増加する
- ・体重増加や姿勢の乱れ:足底に対する負荷が増強する
検査
触診と検査
① 圧痛検査(かかとの押圧テスト)
かかとの内側(足底腱膜の付着部)を押し、鋭い痛みが出るか、どの位置が最も痛いか
を確認します。足底腱膜炎のもっとも基本的で重要な検査です。
② つま先反り(ウインドラス機構)テスト
患者さんの足指を上に反らせた時に
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足底腱膜が張ることで痛みが強くなる→ 足底腱膜炎の特徴的な反応
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アーチの動きや足底腱膜の緊張状態も評価できます。
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③ 歩行・立位評価
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姿勢や歩き方を確認し、アーチの崩れ、片脚立ち時のバランス、踵の着き方などを観察します。根本原因を探るために重要な検査です。
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④ 足関節・ふくらはぎ周りの可動域チェック
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足首(背屈)の硬さや、ふくらはぎ(下腿三頭筋)の柔軟性を検査します。足関節が硬いと足底腱膜に負担が集中するため、発症と深く関係します。
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また、土踏まずの高さ、足の形、荷重のかかり方を確認し、扁平足の有無、ハイアーチ傾向、足指の使い方を評価します。
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アーチの崩れは足底腱膜炎の大きな原因の一つです。
当院での足底腱膜炎に対する治療
【第1段階:痛みの緩和】
- 足底やふくらはぎの筋緊張を和らげる施術
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超音波やハイボルテージ治療などの物理療法
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日常生活での痛みを減らすためのセルフケア指導。まずは痛みを抑え、歩行がしやすい状態を目指します。
【第2段階:負荷の分散・動作改善】
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足首・足指の可動域改善
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姿勢・歩行パターンの評価と調整
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足底アーチを支える筋群の強化
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テーピングやインソールのアドバイス
痛みを繰り返さないために、足部全体のバランスを整えます。
【第3段階:再発予防・コンディショニング】
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体幹・下肢の総合的トレーニング
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スポーツ復帰に向けた負荷調整
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長期的に症状が出ない身体づくり
症状の根本的な改善を目指す段階で、継続的なケアが重要です。
