脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が加齢や姿勢の崩れなどにより狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれが出る症状です。
特に腰部脊柱管狭窄症は中高年以降に多く見られます。
主な症状
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・歩くと足やお尻が痛い・痺れ -
・少し休むとまた歩ける(間欠性跛行)
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・太ももやふくらはぎの重だるさ
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・腰痛よりも足のしびれが強い
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・前かがみになると症状が楽になる
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・立ち続けるとつらい、歩行距離が短くなる などなど…
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原因
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・加齢による背骨・椎間板の変性 -
・椎間板の膨隆や靭帯の肥厚
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・骨盤や背骨の歪み
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・反り腰・猫背などの姿勢不良
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・腰回り・股関節周囲の筋肉の硬さ
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・血流の低下 などがあります
徒手検査

①SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)
検査内容
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仰向けで膝を伸ばしたまま下肢を挙上し
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しびれ・痛みの出現角度を確認します。
陽性
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30〜70°でしびれ・痛み出現 → 坐骨神経へ影響します。
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椎間板ヘルニアの鑑別に有効です。
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②ブラガードテスト(SLR補助テスト)
検査内容
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SLRで症状が出た角度で足関節を背屈させます。
陽性
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背屈で症状増強 → 神経性の可能性が高いです。
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筋肉由来との鑑別に有効となります。
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③FNSテスト(大腿神経伸張テスト)
検査内容
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うつ伏せで膝を曲げた際に
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太もも前面のしびれ・痛みが出ていないか確認します。
陽性
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太もも前側のしびれ → 大腿神経障害の可能性
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上位腰椎由来の評価に有効となります。
④Kempテスト(腰椎後方要素評価)
検査内容
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立位で腰を反らしながら左右に回旋します。
陽性
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下肢のしびれが増悪 → 脊柱管狭窄症の可能性を示します。
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体幹の後屈症状が増悪→ 脊柱管狭窄症の可能性を示します。
治療法
【第1段階】痛み・しびれの軽減(初期〜急性期)
日常生活に支障をきたしている痛み・しびれを落ち着かせることを最優先します。
主な施術内容
疼痛・痺れ緩和のためのハイボルテージ治療
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腰・お尻・太もも周囲の筋緊張の緩和
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神経への負担を減らす姿勢調整
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血流改善を目的としたマッサージ
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痛みを悪化させない動作指導
【第2段階】体のバランス調整・可動域改善(回復期)
症状が落ち着いてきたら、
神経を圧迫しにくい体の状態を作っていきます。
主な施術内容
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骨盤・背骨のバランス調整
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股関節・腰部の可動域改善
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姿勢のクセ(反り腰・猫背)の修正
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正しい立ち方・歩き方の指導
【第3段階】筋力・安定性の回復(安定期)
症状が安定してきたら、
支える力を取り戻すことが目標になります。
主な施術内容
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体幹・臀部・下肢の筋力強化
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負担の少ない運動療法
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日常生活での体の使い方指導
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自宅でできるセルフケア指導
【第4段階】再発予防・メンテナンス(維持期)
体の使い方や姿勢を改善し、再発を防ぎます。
主な施術内容
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定期的な体のチェックと調整
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姿勢・運動習慣の見直し
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年齢や生活環境に合わせたメンテナンス
